作品制作で使わせていただいている、福岡県朝倉市の筑前秋月和紙処さんをご紹介します。

古くから和紙材料として用いられてきた原料の楮。手に取って改めて見ると、紙は植物からできているのだと実感します。この原料を釜で煮て、何度も清水に晒し、 打解して繊維を解していきます。一つ一つ根気のいる大切な工程です。

和紙職人の井上賢治さん。和紙がどのような作業を経て作られていくのか、実践を交えながら事細かに教えていただきました。
手に持っているのが、簀という和紙作りに欠かせない道具。この簀が編める職人自体、今はずいぶん減ってしまっているそうです。

漉きあげたばかりの和紙が何層にも重なっていますが、水分を帯びた状態では上下がくっつくことがないことも特徴です。この滑らかな表面の美しいこと。

https://youtu.be/TZ-MCJ1ih70

くいさき細工の制作にあたり、一番最初に出会ったのがこちらの秋月和紙でした。
秋月和紙の魅力は、引き継がれてきた手業から生まれるしなやかな強さと、その優しい色合いです。

職人の作る和紙を使って、作品が作れることに感謝です。


<筑前秋月和紙処>
福岡県朝倉市秋月424-2
ブログ http://akizukiwashi-motoyui.seesaa.net/
Facebook  https://www.facebook.com/akizukiwashi/