くいさき細工について

What is "Kuisaki paper art" ?

切り絵を編み込む「くいさき細工」

「くいさき細工」とは、
和紙の特徴を最大限に活かし、
日本古来の喰い裂きという修復技法を用いて、
幾重にも切り絵を編み込んでいく作品のことです。

作品を手にとると、日々の生活にあたりまえに溶け込み、
慣れ親しんだ紙という素材だからこそ湧き起こる不思議な感覚とともに、
日本の伝統技術でつくられた和紙の面白さに魅了されてしまいます。

今は機械技術の発展により、どんなに細かい絵や模様を描いても、
レーザー加工機やカッティングマシンによって素早く、
かつ大量に切り絵をつくることができる時代です。
ですが、和紙を用いた「くいさき細工」は、
人の手でつくり、人の体温を感じる
作品でありたいと思います。

ひとめ見ただけでは平面のようですが、目を凝らすと急に広がりだす三次元の世界をお楽しみください。

寅ヲ